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早いものでもう12月ですな。
後少しで今年も終わりだ、ラストスパートで気合入れて頑張るぞー!
さて、前回の日記での宣言通り今回も短編を執筆しました。
どんなくだらない内容でも許せるという御心の広い方だけつづきよりご覧くださいませ。

いつにも増して目元の皺が深くなり、溜息と共に頭を抱える日々がグウェンダルには続いていた。
その理由は彼の異父兄弟であるウェラー卿コンラートに原因があった。
「はぁ・・・・・」
「はぁ・・・・・」
疲れた様に溜息を吐き出すグウェンダルに続き、何故かコンラッドまで溜息を吐いていた。
「・・・・・コンラート」
「はぁ・・・・・・」
グウェンダルの声が聞こえていないのか、呼びかけには答えずまたもや溜息を吐くコンラッドであった。
「コンラート!」
「はぁ・・・・・・」
先程より強めに呼んでも、やはりコンラッドは溜息しか出さない。
「コンラート!!(怒)」
「はぁ・・・・・・ユーリ・・・・・」
怒声での掛け声でやっとの反応があったコンラッドだが、やっと出てきた発声がユーリの名しか出なかった。
何を隠そう、コンラッドが溜息を吐く理由は愛しのユーリが地球へと帰還中が原因であった。
もはやコンラッドにとって不治の病と言っても過言ではないユーリ欠乏症の症状がコンラッドに見られる状況である。
この「ユーリ欠乏症」の発症原因はコンラッドがユーリと一定の期間離れる事である。
ユーリ欠乏症を発症中のコンラッドに起こる症状は何に対してもやる気が出ずに1日中上の空でいる。
それだけならまだ良いのだが、最も厄介な症状はイライラしやすいのが非常に危険である。
ユーリに会えない触れられない状況がコンラッドに禁断症状が出ているせいなのか、毎回と言っていい程にヨザックを中心とした一兵卒達に被害を被る状況が続くのであった。
それはもうグウェンダルが毎回頭を抱える程に深刻になりつつある。
本日の剣術の指南訓練でもイライラが収まらないコンラッドは一兵卒達を扱きに扱きまくってストレス解消をした様である。
剣術の指南訓練を終えた一兵卒達は無残な姿で何処かで戦争でもあったのか!?っと思われるくらい悲惨な状況であったらしい。
言わばユーリが不在時の指南訓練はもはや地獄の特訓である。
これはかつて鬼軍曹を育て上げた史上最強の強者の影響なのかもしれない。
その強者のお陰でコンラッドは見違えるほどレベルアップを遂げたのだが、喜ばしい事なのか嘆かわしい事なのか今ひとつ不明である。
それはさて置き、コンラッドが原因がこれ以上怪我人が増やされるのは非常に喜ばしい状況ではない。
それこそが、ここ最近のグウェンダルが溜息の出る理由であった。
「いい加減にしろ、コンラート!!(怒)剣術指南訓練で医療部隊送りにした一兵卒は今日で何人目だと思ってる!?」
「・・・・んっ?3人目だったかな?」
「13人目だ馬鹿者が!!(怒)」
この男は仕える主がいない時は本当に使えないとグウェンダルは思った。
むしろ仕事や悩み事を増やす一方でいるだけ邪魔である。
「はぁ・・・・・ユーリ」
またもや溜息を吐き出したコンラッド。
もうこの男には何を言っても無駄だとグウェンダルは悟った。
これはもう明朝にでも眞王廟に出向いて一刻も早くユーリをこちらに帰還させてもらう様に、ウルリーケに頼み込むしか道は無い。
失礼なのは百も承知だが、明日の朝1番にウルリーケの元に訪ねようと心に誓ったグウェンダルであったとさ。
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